第2回 空き家活用によるトークセッション
今日は第2回 空き家•空き店舗活用の実践について、建築家の宮崎 晃吉先生にお話を伺ってきました。
宮崎先生は東京芸大の院時代に谷中で住職さんが所有する古いアパート「萩荘」に住んでいました。そこはシェアハウスのようにいろいろな人が出入りし交流するおおらかな住まいでした。
その後、上海で一流の建築設計に携わっていたのですが、職場の先輩はタワーマンションに住んでいる一方で、宮崎先生は都市開発される前の古い建物が密集する地域の共同住宅に住んでいたのですが、上海のおじちゃんやおばちゃん達の生活の息遣いが感じられるこの住まいの方が、自分が設計する建物や先輩の住むマンションより、よっぽど人間らしいのではないかと感じたそうです。
その後、3.11の東北の大震災の時に会社も辞めてボランティアに従事した時に感じた無力感、そして大学院時代の「萩荘」に引き続き住んでいたのですが、老朽化したので取り壊すことになり「あぁ、自分は職だけでなく、住まいも失うのかあ。」と愕然としたそうです。でもどうせ取り壊すなら建物のお葬式をして、記憶だけでも残そうと思い、仲間たちと部屋を自由に展示したアートイベントを行ったそうです。来場者は総数1500人‼︎ そしてお葬式 クロージングパーティーの日を迎え、大家さんも呼んで行ったそうですが、皆が口々に建物のよさについて「この型ガラスがいいよね。」「この階段の幅がいいよね。今はないよね。」と褒めるものだから、思わず「もったいないかしら。」と言ってしまったそうで、そこへすかざず宮崎さんが「もったいないですよね!」とたたみかけ、リノベーションの事業計画を立てて今の「最小文化複合施設 HAGISO」が完成したそうです。
https://hagiso.jp/
https://colocal.jp/topics/lifestyle/renovation/20140916_36845.html
ここを拠点にして、宮崎さんは暫くの間この建物に住み、お風呂はお風呂屋さんへ、ご飯は飲食店へという毎日を過ごしているうちに「まちに住む」感覚になっていったそうです。昔の日本の宿場町のような感じです。
そこからは、空き家を利用した宿泊施設 「HANARE」を作り、観光客にはマップを作成し町の魅力を紹介し、町に出かけてもらい温かい交流のある魅力ある町づくりを次々に行っています。
他にも棚貸しの本屋さんを作ったり、JR東日本と共同で西日暮里駅の開発に携わり一般の人が安価で借りることができ文化を発信できる貸しテナントを作ったりしています。
そんな次から次へと溢れるアイデアを次々に実現化していき、なんと今では12屋号も‼︎
「萩荘を残したい」という想いから始まった一つの空き家リノベーションから次々にアイデアが派生し町を元気にしています。リスクを恐れない行動力とパワーがすごすぎます‼︎
調布市は、このような無限の可能性を感じる町全体のエリアリノベーションを目指しているのだと改めて考え「調布市カッコいい‼︎」と大好きになりました!
調布市の町•人•文化の魅力をもっと洗い出ししていきたいと思いました。
このトークセッションは「スマイのミライ 教えてナビ」で観れるようになるそうです!
友達登録してみてくださいね!
https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1601599184556/index.html
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